女子大生入門

関西の女子大生が書く女子大生のリアル

男の人に読んでほしい痴漢の話

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欅坂46 『月曜日の朝、スカートを切られた』 - YouTube

 

 

 

 

今回は痴漢の話をしたい。

 

日本の女子高生は痴漢に慣れすぎていると言われている。遅刻が厳しくとがめられるこの世界では、痴漢を捕まえることよりも会社につくことを優先してしまうOLがいる。小学生や中学生は性の知識がないことと、それに関する会話がとがめられるために知らないまま痴漢されていることがある。おじさんが好きなアイドルは制服を着せられて、幼い顔の少女が際どい水着を着ている表紙の雑誌が日本に5万店以上存在する全てのコンビニの本棚に並べられている。若いことが良いこととされるこの国で、搾取され続ける女性の多さ。それに鈍感にならざるを得ないこの社会の仕組み。

 

「仕事を1週間がんばったから痴漢してもいい」と手帳に正の字を書いていた会社員、「自分の妻や娘が性犯罪被害に遭ったら?」という問いに「相手の男を殺しに行く」と答えた妻帯者の痴漢常習者、「僕は他の強姦犯と違う。必ずローションを使うから、相手を傷つけていない」と真顔で語った連続強姦犯もいました。

「男が痴漢になる理由」なぜ女性も知っておくべきなのか。満員電車でくり返される性暴力 | ハフポスト

 

 

抵抗しなければ、許可したのと同じという頭のおかしさ。なぜ、あなたがその人に選ばれると思うのだろう。大人しそうに見えるから、彼氏がいなさそうだから、騒がなさそうだから、自分より年下だから、適当な理由で選ばれた人々がその後どれほど苦しむと思っているのだろうか。痴漢されたすぐ後に電車に飛び込んだ人がいないと思えるあなたの頭の悪さ。人殺しと痴漢の何が違うのだろうか、苦しむのはその人だけじゃなく、彼氏だったり母親だったり、父親だったり、学校の先生だったり、どれだけ苦しいのか。誰にも言えずに一人苦しんでる人がどれだけいると思うのだろう。あなたがストレス発散で5分したことが、何人もの人の人生を狂わせて、心に傷を追わせて、死にたい気持ちにさせるのか。

 

関係のない男の人は「自分は絶対に痴漢をしない」という。なら助けてください。あなた方も止めることができるし、見ていないふりをしないでください。しないだけじゃ、誰も救われない。その人を助けることは、人助けでも正義でもない。当たり前だ。義務だ。目の前で人が殺されているときに見てみないふりをしなかったことが正義として報道されるはずがない。当たり前にならないとダメなんだ。助けた方が女の子が恥ずかしいだろう。とかそんなものどうでもいい。その時は恥ずかしくても、その後のトラウマはすこしはましなものになる。

 

本気を出して抵抗してこなかったという言い訳は、意味がわからない。小学生の頃から教科書を教室に運ぶのは男の子が呼ばれていたのを覚えていないのだろうか?マラソン大会で男女の走る距離が違うこと、スポーツをするとき男女で別れる理由、保健の授業を一度も受けてこなかったに違いない。私たちはいくら筋肉をつけようと、男性の力には敵わないのだ。平等である、女性だけを優遇するなという人々は平等の意味を理解していない。

 

遅刻するからと見ないふりをする、遅刻するから被害者に騒ぐな降りろという。こんなことが毎朝毎晩のように起こっている日本が本当に平和な国だと言えると私は思えない。