女子大生入門

関西の女子大生が書く女子大生のリアル

大学生の片思い

17;21 

 

こんな夕方のお酒も飲んでいない時間にこんなブログを書くなんて、ちょっとおかしい気もするが、

 

今回の題材はみんな大好き『片思い』

 

高校生と大学生の片思いは全くもって別ものに見える。

 

高校の時私たちは、すぐ好きになり、すぐ愛して、すぐ別れた。恋バナも目があったとか、教科書を借りたとか、なんだかすごく可愛い気がする。

高校生は毎日会うし、共通の友達も多いし協力してもらえるし、もっと純粋で、素敵なものだった。

 

それが大学生になったら

 

まず、私たちは好きだと言うことを認めない。認めたら負けみたいに、絶対認めない。

使う言葉は、気になってる、いい感じ、もしくは付き合ってもいい。

好きだと言う言葉は絶対出さない。本人は。周りは、使うけど。

 

すぐ忘れられるように、キープがいる子がほとんどで、彼氏がいてもキスぐらいならおっけー、バレなければオッケー、お酒が入ってたからノーカン。

浮気だって、簡単にできて、振られたら飲み会のネタにする。

 

それでも私たちは、心の底では本気で好きになって、本気で愛して、本気で泣いてる。友達には、好きじゃないと必死にいいながら、ラインでは可愛い自分を演じていて、返信を待ってる。

 

私たちが、本気で恋バナをできなくなったのは大人になったからじゃなくて、私たちは自分が親友だと思っている人が他の人の親友でもあることに気づいてしまって、噂の流れる速さに怖がっているからだ。情報が溢れている現在、それでも人は恋のスキャンダルを見逃さない。そして、噂には尾びれがつく。その怖さが私たちの恋を邪魔している。思いの外この広い世界は繋がっていて、どこからか本人に伝わる可能性が否めない。インスタのストーリーなんか、監視カメラよりも役に立つ。

 

本当に伝わってほしいことは伝えられないけれど。

 

それでも私たちは、好きな人の話はしたくて、好きじゃないけどと前置きを置いて、その人の話を1時間でも4時間でも一晩中でもする。

ストーリーでその子が女の子といることをしれてしまうから、お酒が入れば、そのもやもやを発散するように、そんなに好きでもない男の子にベタついて、その気にさせて、自分は可愛いと、あの子より可愛いと必死に思い込もうとする。その人に言われる可愛いなんて、別になんの効果もないのに、その言葉を必死に引き出そうとしている自分に気づいて、終電でかえっていった本当に可愛いあの子を羨んでいる自分をしっている。

ベロベロの帰り道で、電話をかけてしまって次の朝後悔して、絵文字もつけずにラインを返す。

 

ああ私たちがほしいのは、あの人からの好きと言う言葉だけなのに、どこで間違えたのかなと思いながら、私たちは片思いをする。