女子大生入門

関西の女子大生が書く女子大生のリアル

お酒の場での恋愛相談

 

23:44

 

 

お酒の場、飲み会での恋愛相談は酔い出せば可愛いが飲み始めの照れ隠しの恋愛相談は少しだけ汚い。

 

お酒が入る前には、好きじゃないけどきになる人、いい感じの人と称して絞り出したその人の嫌なところを友達に伝える。実際私たちはその人のその部分さえ可愛いと思っているのに。夜外に遊びに行く時にストーリーに気をつけてとくるメッセージとか、旅行先で買ってきたお土産のセンスが悪いこととか。

 いろんな女の子にやさしいこととか、よくわからない報告ラインとか、嫌なことを並べても嫌いになれない。だから今話題に上げてしまうのだ。

 

そろそろ、一杯目のお酒がくるころだ。「お疲れ様〜〜」とお決まりの声掛けをして、食べて、恋愛以外の話をする。学校がどうとか、バイトがどうとか、就活とか、話題はいくらでも存在する。

20、30分それくらいの話をしていたら、いきなり彼氏じゃない人と寝たという告白や、友達の彼氏とキスした話が始まって、1時間も経てば「彼氏が欲しい〜〜!」と言い始める。

 

ここからが可愛い恋愛トークだ。

 

この時期は寒いしとか、夏祭りに行きたいしとか、誕生日はやっぱり彼氏と行きたいしとか、いっぱい理由をつけて、それでも

「やっぱり誰でもいいわけじゃないよね」

っていう結論に至る。

 

タイプの話になれば、絶対誰かのことを思い浮かべながら話すから、途中で友達にバレるし、もうそこからはその子の話ばっかりだ。

 

笑顔が可愛くてとか、道路側を歩いてくれたとか、ラインに絵文字が付いてきたとか、大学生だってそれくらいの可愛いことで喜んでいる。ニヤニヤしながら、友達の目を見れずにちょっとずつ惚気だす女子大生以上に可愛い生き物はいないんじゃないかと思う。お酒が入って、同じことを繰り返して、頬を染めて、きっとこんな彼女を見たら、相手だって好きになってしまう。本気でそう思うから、私たちは、「絶対いけるって」と言い続けるのである。それでダメなら男に目がなかったのだ、と男をこき下ろしているのである。

 

 不安な片思いをしている私たちは、いつだってこんな調子で慰めあって、自信を持ってまた無くして、慰めて生きている。いくら、脈があるそぶりを見せられても私たちは「好きだ。付き合おう。」みたいなはっきりした言葉を聞くまでは不安でしかない。

 

だから私たちは、女子会という名の飲み会を定期的に開いて、酔った勢いで惚気て、周りに評価してもらうのだ。

 

最初のちょっとの悪口は照れ隠しだから許して欲しいし、女子会で評価されるのが嫌なら全力で彼女に愛の言葉を囁くべきだ。

 

「大好きだよ」 

 

それほど難しい言葉ではない。漢字だって簡単だし、短いし、愛してるよりも言いやすいし描きやすい。シチュエーションが思いつかない、勇気が出ない、そんな言い訳は後にして、この言葉だけ言えばいい。というか言ってください。